地域に根ざした芸術文化活動が静岡県内各地で展開されています。しかし、すぐれた活動や興味深い作品、イベントがほとんど認知されないまま見過ごされてしまうことも少なくありません。一番大きな理由はそれらを紹介する媒体が少ないことだと思います。「DARA DA MONDE」WEB版は、その受け皿となるべく2017年6月にスタートしました。本サイトの母体となっている芸術批評誌「DARA DA MONDE」(2012年創刊/オルタナティブスペース・スノドカフェ発行)の精神を受け継ぎ、芸術文化活動の紹介、批評を通じて、創作者の意欲と鑑賞者の批評眼の向上、新たなアーティスト発掘、さらには地元静岡の地域文化発展に少しでも貢献できたら、と考えています。

「DARA DA MONDE」
2nd編集代表 小林稔和
(2017.6.19)

この度「DARA DA MONDE」は体制を一新し、再出発することになった。静岡発アート郷土誌プロジェクトとして2011年に立ち上げ、芸術批評誌「DARA DA MONDE」創刊号を発刊したのが2012年2月。あれから5年が過ぎ現在4号まで出版させていただいた。ただし5号は2016年中に発行する予定だったが、いまだ(2017年6月)に出版できずにいる。年に一度という頻度を守れないのは情けない限りだが、私自身を取り巻く環境が大きく変わる中で、もちろん歯がゆい思いを続けていた。忙しい日々の中で次号のことを思案し続けている時に、思いがけないオファーをいただくことになった。オファーの主はもちろん現「DARA DA MONDE」代表の小林稔和氏である。彼はこの「DARA DA MONDE」を会社として引き継ぎたいといってくれたのである。これには喜ぶしかなかった。決して渡りに船という自己中心的な喜びではない。何よりもありがたかったのはこの雑誌を立ち上げた想いを理解し、なおかつそれを継承発展させたいと言ってくれたことである。またかねてから個人の事業継承に関心があったので、このように個人が興した事業を引き渡せることが何よりも嬉しかった。創り出したものが手から離れていくことは寂しさではなく、そこには新たな希望が生まれるのだと知った。
2011年3月11日。あの日を静岡の地で過ごしていた私は、その後の経過を見守りながら、大きな声でかき消されてしまう、多くの小さな声があることを知った。ささやかだが耳を傾けるに値する人の声。それらを芸術の視点からすくい上げて、見知らぬ誰かと共有したいと考えた。非力でもいいから雑誌という実態のあるものとして出版してみたい。その想いから「DARA DA MONDE」は始まった。
2017年6月吉日。「DARA DA MONDE」は株式会社DARA DA MONDEとして再び歩き出す。代表取締役小林稔和氏によって息を吹き返した「DARA DA MONDE」は、不甲斐ない私に喝を入れてくれた。この雑誌に興味を持ってくれて、その未来に期待してくれる。本当に嬉しい。私は彼を全力でサポートし、この地で育まれる実りある言葉を多くの人に届けるために尽力しなければならない。伝えたいことは山ほどある。
ぜひこれからの株式会社DARA DA MONDEの展開を楽しみにしていただければと思う。

芸術批評誌「DARA DA MONDE」創刊人
株式会社 DARA DA MONDE 会長/プロデューサー 柚木康裕
(2017 6.19)

〜ネーミングの由来〜
「ダラダモンデ」と読みます。断定、同意を意味する静岡県の方言「だら」と、理由、婉曲、接続を示す「だもんで」を組み合わせました。さらに「MONDE」はフランス語で「世界」を意味する単語です。2番目の「DA」を“擬似”定冠詞として区切るため、便宜的に続く「MO」に第1アクセントを置いて発音しています。もちろん、どんな発音でも構いません。それこそ方言の魅力だもんで。