<以下、本人とのメールによるインタビュー>

―小島さんは、年を重ねることについて、最近どのように考えていますか?

小島 年を重ねることは、カッコイイことでもなく、カッコ悪いわけでもなく、ようするに「ただ年を取るだけ」なんじゃないかなと思ってます。重ねた年月に意味を見つけようとしたときもあったけど、そんなに無理に意味を見つけなくてもいいのかなって。年を取ることで失うものもたくさんあるけど、どちらかというと年と共に得られるものを満喫したいな、というのが今の気持ちですね。

―アルバムを聴くと「小さいけれど確かな幸せ」を求めていらっしゃるように感じます。年齢性別を問わず小さいけれど確かな幸せはどういう心持ちの人に降りてきやすいと思いますか?

小島 僕が求めてるのは、どんな幸せなんでしょうね、改めて考えると難しいなあ。でもたぶん、毎日の生活の一粒一粒に幸せを感じようとすると疲れるんですよ(笑)。感動って毎日してると疲れるんです、心が必死で動いてるんだから。毎日をなんでも楽しめたらいいけど、それは心にも体にも無理ですよね。同様に、すべてのことにイライラしたり、メソメソするのももちろん心を消耗するわけです。だから、最近はあんまり一つ一つの物事を「いい(意味がある)」「悪い(意味がない)」でジャッジしないようにしてます。例えば、一日ダラダラして何もしなかった日があると、「ダメな一日だったなあ」「無駄に過ごした」と思っちゃうけど、それはダメでも無駄でもなくて、ただの何もしなかった日、それだけです。事実だけ受け止めて、今日はひとまず寝よう、みたいな心持ちで僕は生きてます。

―アルバムが完成してみてのご自身の第一印象を教えていただけないでしょうか。制作前のコンセプトとの相違はありましたか?

小島 第一印象はなんでしょうね、気持ち的には、いろんなものを出し切った爽快感がありますけど、体力的には「そこまで疲れてない」というのが正直な感覚です。身も心もストレスをかけずに制作できたと思っているし、それが大きな収穫ですね。もちろんいつだって自分のすべてをかけてアルバムを作る意気込みなんですけど、今回は特に、肩に力をいれずに、より自然体で作りたかった。どこか気の抜けた感じを届けたかった。作り終えた今、これから先も変わらずのテンションで作品を作り続けていけると確信しました。

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