―「予測できない自然」という言葉を使われましたが、映像作家の方って雲や霧、波といった自然の動きに惹かれる印象があります。

五十嵐 それはありますね。自然現象にカメラを向けると、フレームの中でさまざまな変化が生じます。それってカメラを向けるという我々の“問い”に対する自然からの“答え”のように感じるんですよ。

―次回作の構想はありますか?

五十嵐 僕はいろんな場所に行って誰かに出会い、「こういう映画を撮りたい」と思うようになるタイプです。だから、具体的にこれだというものが頭の中にあるわけではないんです。ただ、今なんとなく思っているのは高齢化が進んだ田舎で暮らす10代の若者の映画を撮りたいと思っています。ダミアンとは次も一緒にやりたいけれど、10年後になるかもしれないし、もっと先になるかもしれない。自分の創作意欲に対しても正直でいたいなと思っています。

―ありがとうございました。

(文責/聞き手=小林稔和、取材日=2018年4月23日)

『泳ぎすぎた夜』公式サイト

【県内上映情報】
静岡シネ・ギャラリー
上映期間:5/12(土)〜5/18(金) 連日10:00〜、17:45〜
監督舞台挨拶:5/12(土)10:00〜、17:45〜、5/13(日)17:45〜
(いずれも上映後)

【五十嵐耕平監督プロフィール】
1983年旧岡部町(藤枝市)生まれ。静岡西高出身。東京藝術大大学院映像研究科修了。修了作品の『息を殺して』が2015年のロカルノ国際映画祭に出品され、国内外で注目を集める。映画好きの父親に連れられて七間町(静岡市葵区)の映画館で少年時代に観た映画作品が創作の血肉となっている。『泳ぎすぎた夜』は長編3作目。

(C)2017 MLD Films/NOBO LLC/SHELLAC SUD=作品写真提供

 

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